9日、兵庫県内で近畿財務局の男性職員が死亡していたことが分かった。自殺とみられており、県警などが詳しい情報を調べている。
死亡したのは近畿財務局職員の赤木俊夫上席国有財産管理官。赤木俊夫氏は近畿財務局が森友学園と交渉していた当時、国有財産を管理する部署に所属していた。森友学園元理事長の籠池泰典氏らと直接交渉を行っていた、幹部職員の直属の部下であった。
大阪地検の取り調べ後に自殺? 森友文書との関連は不明
森友文書に関する職員への聞き取りが行われていたが、赤木俊夫氏の死亡と森友文書との関連は不明である。
学園をめぐる一連の疑惑が発覚して以降、大阪地検特捜部は背任罪のほか、学園側との交渉記録を廃棄したとする公用文書毀棄(きき)や証拠隠滅の罪で告発状を受理。関連資料の提出を求めたり、職員らに事情を聴いたりするなど任意の捜査を進めている。
関係者によると、職員は国有地の売却などを扱う管財部門に所属。2016年3月、10年以内の土地売却を約束した定期借地契約から、森友学園側の要望を受けて早期の売却に方針転換し、学園側と同部門が交渉していた。近畿財務局は同年6月に8億円超を値引きして売却。朝日新聞はこうした経緯を昨年2月に報道し、表面化した。関係者によると、数カ月前から欠勤がちだったという。
捜査関係者によると、男性職員は7日夕、神戸市灘区の自宅で死亡しているのが発見され、遺書もあったという。
近畿財務局は取材に対し「情報を把握しておらず、個人情報でもあるので答えられない」と述べている。
議員のTwitter上の反応
民進党 階猛 議員
痛ましい。財務省がまともな組織であれば、部下と現場に責任を押し付け、真実に蓋をする姿勢は早急に改めるはず。本当にそうあって欲しいと願っている。 / 近畿財務局職員が自殺か 森友学園との交渉担当の部署 (朝日新聞デジタル) #NewsPicks https://t.co/N4JZ3vIKM6
— 階猛 (@shinatakeshi) 2018年3月9日
無所属 上西小百合 議員
近畿財務局の金融監督第三課上席調査官が昨夜、首吊り自殺しました。
— 上西(うえにし)小百合 (@uenishi_sayuri) 2018年3月9日
民進党 江田憲司 議員
この国は一体、何度こうした惨事を繰り返せばいいのだろう。悲しいことに「嫌な予感」が当たってしまった。#森友 #決裁文書 #改ざん #書き換えhttps://t.co/cDFScuWeGx
— 江田憲司(衆議院議員) (@edaoffice) 2018年3月9日
立憲民主党 有田芳生 議員
「責任を末端に押しつける動きがある」と聞いたのは朝日新聞のスクープ(3月2日)から3日後だった。さらに毎日、朝日のスクープが昨日、今日と続く。「今日中に決着をつける。金曜日だが記者は飲みに行かないほうがいい」と示唆があったのは午前中のこと。そして近畿財務局の職員自殺が報じられた。
— 有田芳生 (@aritayoshifu) 2018年3月9日