森友学園への国有地売却問題の際に、学園側と面会や交渉をした500ページ以上の記録が残っていたことが取材により分かった。去年の国会で、佐川氏は記録は残っていないと答弁を続けていた。
交渉記録には安倍総理や昭恵夫人の名前も
交渉記録には安倍総理大臣や昭恵夫人の名前が記載されており、森友学園の理事長であった籠池氏のとのやりとりが記されていた。
学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐり、財務省側が学園側などと面会や交渉をした際の記録500ページ近くが残っていたことがわかりました。記録の中には学園の理事長だった籠池被告とのやりとりのほか、安倍昭恵総理夫人の名前も記載されているということです。
破棄した文書の存在が次々と確認されている
佐川元理財局長は文書は破棄したと答弁していた。
財務省の行政文書管理規則によると、面会などの記録の保存期間は1年未満で、事案の終了時に廃棄するという。佐川氏は「16年6月の売買契約締結で事案は終了したので、記録は残っていない」と説明した。菅義偉官房長官は記者会見で「著しい弊害があれば見直す必要があるが、そこについてはなかった」と述べ、近畿財務局の対応に問題はないとの見解を示した。
2018年2月にも文書の存在が確認されている
財務省は9日、森友学園への国有地売却問題に関連し、近畿財務局の新たな内部文書が20件存在することを、参院予算委員会の理事懇談会などで明らかにした。昨年の国会答弁で、内部資料を「すべて廃棄した」と主張した佐川宣寿・国税庁長官の発言の根拠は、完全に崩壊した。
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