ネット世論は合流反対
先日、Twitterで立憲民主党と国民民主党の合流に関するアンケート調査を行った。
【緊急アンケートご協力のお願い】
— 霞が関から見た永田町 (@ngtcsfksmgsk) 2020年1月12日
現在話題になっている野党の合流についての簡単な質問です。
※回答が間違えやすいのでお気を付けください。
#立憲民主党 #国民民主党 #枝野幸男 #玉木雄一郎
416人の皆さまから回答を頂くことが出来た。
質問は以下からひとつを選択するというもの。
①立憲民主党は国民民主党と合流すべきだ。
②国民民主党は立憲民主党と合流すべきだ。
③立憲民主党は国民民主党と合流すべきではない。
④国民民主党は立憲民主党と合流すべきではない。
最終結果は④が67%、次が①と②が13%、③が7%であった。
圧倒的に「国民民主党は立憲民主党と合流すべきではない。」が選ばれたことになる。
この結果から考えられるのは、まず国民民主党の支持者が立憲民主党に合流すべきではないと④を選んだケースだ。両党、民進党出身の議員が多いと言っても、政策面など必ずしも一致していないところも多く、支持者としてもおいそれと合流すべきと答えたということだろう。
もう一つ考えられるのは、立憲民主党の支持者が国民民主党が立憲民主党へ合流してくるのを嫌気して④を選んだというケース。
いずれにしても、ネット世論は拙速な合流には反対が大勢を占めているようだ。
合流の目的を再確認せよ
15日、国民民主党は両院議員懇談会及び全国幹事会・自治体議員団等役員合同会議を党本部で開催した。ここで玉木雄一郎代表と平野博文幹事長が立憲民主党との政党間協議の経過について説明を行った。
玉木代表によれば、今後の協議を継続する意向とのことだが、通常国会召集前の合流を立憲民主党が求めてきたこともあり、この後、協議が継続されるのか否かは不透明だろう。
今後の政治情勢次第では電光石火に合流が決定されることもないとは言えないが、実際には話はそう簡単ではない。
国民民主党の中には立憲民主党への合流に積極的な議員もいるが、拙速な合流の主張は議員の保身とも受け取られかねない。拙速な合流は支持者の中でも支持されないであろうことを心する必要がある。
野党結集は方向性として目指すべきところであるとしても、その目的は自民党に代わる政権担当可能な勢力を作ることであって、特定の政党が勢力を伸ばすためではなく、ましてや議員の議席確保のためであってはならない。
当面の見送りは妥当な判断
16日には、立憲民主党の福山哲郎幹事長と国民民主党の平野幹事長が会談した。
立憲側は合流に関する可否について早期に結論を出すように求めたそうだが、国民側は今後も話し合いを行うことを伝えたとのことで、事実上、合流は見送られたことになる。
立憲側は強気に国民側に合流に関する条件を突き付けているようだ。
国民民主党として飲めない条件を無理に飲む必要はなく、何のための合流なのか常に確認しながら、合流へ向けて慎重に一歩一歩すすめていくべきだろう。拙速な合流は求められておらず、今回の見送りも妥当な判断と言える。