10月22日、2017年衆院選が行われ自民党が圧勝した。得票数が一番多かったのは自民党の河野太郎で、二番目に高かったのが同じく自民党の小泉進次郎であった。2017年衆院選の得票数上位と、2014年衆院選の上位10名を比較した。
2017年衆議院総選挙 得票数上位30名
自民党の河野太郎外務大臣が、2014年衆院選より4,259票多い159,647票を獲得し、最多得票数となった。次に、自民党の小泉進次郎が2014年衆院選より14,192票少ない154,761票を獲得し2位となった。3番目に得票数が高かったのが2014年衆院選より、2倍以上多い150,453票を獲得した自民党の金子恭之であった。4番目は重徳和彦149,587票を獲得した。重徳和彦は維新の会を離党後、民進党に合流し希望の会から立候補する予定で準備をしていたが前原誠司に「公認は出せない」と告げられ無所属で立候補した。5番目は無所属から立候補した岡田克也は、民主党から立候補した2014年時より26,305票多い147,255票を獲得した。
その他上位30位以内で注目すべきは、立憲民主党から立候補し初当選した道下大樹と池田真紀である。
希望の党からの公認候補を見送った道下大樹は、立憲民主党から立候補し 、139,110票を獲得して初当選した。北海道5区の立憲民主党から立候補した池田真紀は、13番目に得票数が多かったが和田義明に6,739差で敗れ小選挙区では落選。比例復活で初当選した。
小選挙区 | 氏名 | 政党 | 票数 |
神奈川15区 | 河野 太郎 | 自民 | 159,647 |
神奈川11区 | 小泉 進次郎 | 自民 | 154,761 |
熊本4区 | 金子 恭之 | 自民 | 150,453 |
愛知12区 | 重徳 和彦 | 無所属 | 149,587 |
三重3区 | 岡田 克也 | 無所属 | 147,255 |
北海道5区 | 和田 義明 | 自民 | 142,687 |
北海道3区 | 荒井 聰 | 立憲民 | 141,680 |
富山3区 | 橘 慶一郎 | 自民 | 140,803 |
北海道1区 | 道下 大樹 | 立憲民 | 139,110 |
静岡5区 | 細野 豪志 | 希望 | 137,523 |
福岡3区 | 古賀 篤 | 自民 | 136,499 |
北海道6区 | 佐々木 隆博 | 立憲民 | 136,312 |
北海道5区 | 池田 真紀 | 立憲民 | 135,948 |
福岡8区 | 麻生 太郎 | 自民 | 135,334 |
愛知11区 | 古本 伸一郎 | 希望 | 134,698 |
青森2区 | 大島 理森 | 自民 | 133,545 |
山口1区 | 高村 正大 | 自民 | 133,221 |
長野1区 | 篠原 孝 | 無所属 | 131,883 |
福岡6区 | 鳩山 二郎 | 自民 | 131,244 |
千葉4区 | 野田 佳彦 | 無所属 | 131,024 |
静岡2区 | 井林 辰憲 | 自民 | 130,857 |
岩手3区 | 小沢 一郎 | 無所属 | 130,229 |
岩手2区 | 鈴木 俊一 | 自民 | 129,884 |
静岡7区 | 城内 実 | 自民 | 129,463 |
熊本3区 | 坂本 哲志 | 自民 | 129,312 |
青森3区 | 木村 次郎 | 自民 | 128,740 |
愛知7区 | 山尾 志桜里 | 無所属 | 128,163 |
鹿児島4区 | 森山 裕 | 自民 | 128,112 |
新潟1区 | 西村 智奈美 | 立憲民 | 128,045 |
東京17区 | 平沢 勝栄 | 自民 | 127,632 |
上位10名に関連する話題
河野 太郎
政府開発援助(ODA)半減を唱えるなど自民党の「異端児」のイメージが強かったが、就任してからは一変して現実路線にかじを切った。北朝鮮への対応や歴史問題をめぐっては中国側に手堅くクギを刺すなど親中派だった父、河野洋平元衆院議長とも一線を画す。政府・自民党内の高評価も得ており、「ポスト安倍」の一角をうかがう可能性も出てきた。
「あの男は大化けする」河野太郎外相、就任1カ月 異端児から現実派に一変 評価うなぎ上り(1/2ページ) - 産経ニュース
小泉 進次郎
小泉氏は父、純一郎元首相の地盤を引き継ぎ、同区で平成21年の第45回衆院選から4連勝となった。
金子 恭之
熊本4区は、自民党の金子恭之・元国土交通副大臣が7回目の当選を確実にした。
区割り変更による候補者調整の影響で、選挙準備が遅れたが、議員としての豊富な経験などをアピールした。
重徳 和彦
無所属で当選した重徳さんだが、政権交代が可能な保守の2大政党政治が持論。今後の政治活動について「野党再編に向けて決断を迫られる時期は近い。保守中道ど真ん中の立ち位置を明確にし、主体的に動いていきたい」と意気込みを見せた。
岡田 克也
選挙期間中は、無所属だけでなく立憲民主党、希望の党候補の応援で選挙区を離れることが多かったが、後援会を固め、危なげなく勝利した。
和田 義明
和田氏は義理の父で衆院議長を務めた町村信孝氏の死去に伴う昨年4月の5区補欠選挙で初当選。選挙戦期間中は現政権の実績を強調し、自衛隊強化や農業振興、中小企業活性化、交通物流網発展などをバランスよく訴えて圏域保守層を着実に取り込んだ。
荒井 聰
北海道3区は、立憲民主党の荒井聰・元国家戦略相が、自民党前議員との一騎打ちを制し、8回目の当選を果たした。
橘 慶一郎
自民、希望、共産の3極対決となった3区は橘慶一郎さんが大差で4選を決めた。
道下 大樹
引退した横路孝弘・元衆院議長の元秘書で、地盤を引き継いだ。民進党が分裂し、「憲法や安全保障などの考え方が一致する」として立憲民主党から出馬。憲法9条を守り、安保法制に反対する立場を訴えた。
細野 豪志
民進党を離党し、希望の党の結成に中心的な役割を果たした細野豪志元環境大臣が、静岡5区で7回目の当選を確実にしました。
細野氏は46歳。平成12年の衆議院選挙で民主党から立候補して初当選し、これまでに6回、当選しています。
2014年 衆議院総選挙 得票数上位10名
2014年衆院選の得票数上位10名と比べると、5名が入れ替わった。また自民党議員が8名から5名に減少した。自民党の菅義偉は、加計学園問題の発端となった文部科学省の文書を「怪文書」と発言したことが原因で獲得票数を落とした可能性が高く2014年は3番目に得票数が多かったが、今回は43番目となった。2016年に金銭授受問題で経済再生担当大臣を辞任した甘利明は14,987票落とし、34番目となった。
小選挙区 | 氏名 | 政党 | 票数 |
神奈川11区 | 小泉進次郎 | 自民 | 168,953 |
神奈川15区 | 河野太郎 | 自民 | 155,388 |
神奈川2区 | 菅義偉 | 自民 | 147,084 |
静岡5区 | 細野豪志 | 民主 | 143,012 |
茨城2区 | 額賀福志郎 | 自民 | 142,238 |
神奈川13区 | 甘利明 | 自民 | 142,201 |
富山3区 | 橘慶一郎 | 自民 | 138,991 |
千葉12区 | 浜田靖一 | 自民 | 134,037 |
静岡7区 | 城内実 | 自民 | 132,698 |
愛知12区 | 重徳和彦 | 維新 | 131,618 |