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有能すぎる官僚!和泉補佐官の華々しい経歴

 

加計学園の国家戦略特区を活用した獣医学部新設をめぐる問題で、にわかに脚光を浴びるようになったのが和泉洋人内閣総理大臣補佐官である。

 

和泉補佐官は東京大学工学部都市工学科を卒業後、1976年位に建設省へ入省。2007年には住宅局長を務めるなど、住宅関連の政策を長く担当し、2012年9月に内閣官房地域活性化統合事務局長を最後に退官している。その退官時については、当時の民主党大塚耕平参議院議員のWebサイトに、回顧が掲載されている。

 

政権交代直後、内閣府副大臣として担当した地域活性化統合事務局の和泉洋人局長が退官。この3年間、総合特区制度などに一緒に取り組んできました。本当に有能で事務処理能力の高い名局長。和泉さん、お疲れ様でした。事務局職員の皆さんから暖かく送られた姿が、官僚人生の充実度を示していたと思います。引き続き、新たな世界で頑張ってください。お世話になりました。感謝。

9月11日、和泉洋人局長、退官。お疲れ様でした。 | 大塚耕平

 

そして、退官直後の2012年10月に民主党の野田政権下で内閣官房参与に就き、国家戦略を担当している。大塚参議院議員のコメントからもうかがえるように、大変有能な官僚であったようで、民主党から自民党への再度の政権交代が起きた後も、内閣総理大臣補佐官として、その任にあたっている。

 

一説には、和泉補佐官は横浜のみなとみらい再開発時に菅官房長官と近い関係を築いたのが縁で、安倍政権でも重用されているとされている。その真偽は定かではないが、和泉補佐官が横浜市出身であることは公開情報である。なおかつ、横浜市中区の野毛という地域の出身のようだ。これは、現在国家公安委員長を務めている松本純衆議院議員が2014年に自身の広報紙の中で、和泉補佐官と一緒に仕事をすることになったが、和泉補佐官の兄と松本氏が小学校の同級生で、小さい頃によく遊んだというエピソードを紹介していることから分かる事柄である。

 

地方創生では政府のまち・ひと・しごと創生本部の和泉洋人事務局長代行と一緒に仕事をしています。実は和泉さんは野毛で生まれ育った方で、そのお兄さんと松本純は本町小学校の同級生でした。その頃は学校が終わるとほぼ毎日、タバコと駄菓子の店だった和泉さんの家に入り浸って遊んでいたものです。

http://www.jun.or.jp/kawaraban/20141001-142.pdf

 

 和泉補佐官がどの政治家とどの程度近しいのか明らかではないが、その時々の政権の方針を的確に察知し、制度の設計や制度の活用を巧みに行い、関わる政治家に重用されてきたことは明らかである。さかのぼると、建設省では住宅生産課長を和泉補佐官は務めていた。この時の仕事が後に耐震偽装事件にもつながることになる建築確認機関の民間への解放である。民間で出来ることは民間でということで、建築確認機関の仕事を民間が担えるようにしたのである。そして、耐震偽装事件が起きたのだが、その際に和泉補佐官は住宅局長として、その対応にも当たっている。

 

 現在、和泉補佐官は、「国土強靱化及び復興等の社会資本整備、地方創生、健康・医療に関する成長戦略並びに科学技術イノベーション政策担当」ということになっている。この担当分野については、2013年に内閣総理大臣補佐官に就いて以来、ほぼ変更がない。さらに、その前の民主党政権下でも内閣官房地域活性化統合事務局長や国家戦略を担当する内閣官房参与を務めていたこともあり、一貫してその分野の実務に当たっていることが分かる。和泉補佐官は規制により民間企業の進出や新規参入が制限されていた分野に通じており、またその規制の緩和の仕方についても詳細を把握している人物であると言える。

 

加計学園獣医学部新設については、和泉補佐官が絵の全体像を描いていたのではないかという見立てもあるが、それもあながち間違いではなさそうだ。「総理が言えないので、私が言う」という趣旨の発言を前川氏に向かって和泉補佐官が言ったのかどうか明確ではないが、どのようにすれば国家戦略特区の制度を活用して獣医学部の新設を認めさせることが出来るのか。そして、日本獣医師学会などの利害関係者を納得させる落としどころはどこにあるのか。これまでの官僚としての経験、そして退官後に複数の政権でその時々に関わる政治家から重用されてきたその能力をもってすれば、容易に察しがついたことだろう。

 

加計学園が有利になるような手続きが進められてきたことの一端が垣間見えつつあるが、その手続に和泉補佐官がどのように関わってきたのか。いまだ明かされていない事柄は数多い。

 

 参考記事

ngtcsfksmgsk.hatenadiary.jp