民進党の前原誠司代表が2017年10月30日辞任した。同年の9月1日から代表となっていたが、党分裂を招いたとしてわずか2か月で代表を辞任することとなり、新代表を31日に選出することとなった。
民進党は30日午後、党本部で両院議員総会を開き、党分裂を招いた前原誠司代表の辞任を全会一致で了承した。11月1日の特別国会召集に先立ち、同党は新代表を31日の総会で選出する。
新代表選出の両院議員総会開催
民進党は３０日夕、全国幹事会終了後に両院議員総会を開き、前原誠司代表の辞任を了承した。新代表選出の両院議員総会は３１日に開く。特別国会が１１月１日に開会するため、後任の代表選出は党規約第１２条第６項後段に基づき３１日１５時から党本部で開く両院議員総会で行うことを承認した。
選出される代表の諸条件
今回、選出される代表の主な条件は以下の3点。
党所属国会議員から20人以上の推薦が必要となるため、現在の民進党所属議員の数からすると候補者は2名が限界だと思われる。
- 任期は2018年9月まで
- 立候補する旨の書面提出
- 推薦人（党所属国会議員20人以上25人以内）
党規約12条
- 任期途中で代表が欠けた場合で、常任幹事会が、政治情勢等を勘案して党員投票を実施するための相当な期間を確保することができないと判断し両院議員総会が承認するときは、代表選挙規則に基づき、臨時党大会において代表を選出する。常任幹事会が、政治情勢等を勘案して特に必要があると判断し、両院議員総会が承認するときは、代表選挙規則に基づく選挙によらず、両院議員総会において代表を選出することができる。
- 前項に基づいて新たに選出された代表の任期は、就任した年の翌年の９月末日までとする。
- 代表選挙の立候補者が１人である場合には、党大会又は両院議員総会における承認をもって、選挙に代える。
新代表の候補者は！？大塚耕平氏と小川敏夫氏の一騎打ち！？
新代表に名前が浮上していた岡田元外相は３０日夜、立候補を否定した。
こうした中、小川敏夫参議院議員会長や、参議院で当選３回の大塚耕平議員が立候補に意欲を示している。また党内からは、蓮舫前代表を推す声も出ている。
大塚耕平広報局長
1959年名古屋市生まれ。日本銀行入行。2001年参議院議員選挙愛知県選挙区で初当選。2009年内閣府副大臣、2011年厚生労働副大臣を務める。その他民主党政権において、広報委員長、役員室長代理、政策調査会長代理、税制調査会副会長、税と社会保障の一体改革調査会副会長、郵政改革調査会事務局長、東電・電力改革PT事務局長、成長戦略・経済対策PT事務局長、同PT特区・地域活性化・規制改革・官民連携小委員会委員長、企業会計ワーキングチーム座長、金融対策チーム座長、予算作業チーム座長、マニフェスト作業チーム事務局長など
大塚耕平議員を押す声が散見される
小川敏夫参議院会長
1948年3月18日、東京都練馬区生まれ。裁判官、検事を経て、現在弁護士。1998年参議院選挙東京都選挙区で初当選。民主党政権では野田第１次改造内閣で法務大臣に就任。菅内閣で法務副大臣。民主党では参議院幹事長、政審会長、党広報委員長・国民運動委員長、財務委員長。民主党東京都連会長、幹事長などを務める
衆議院選挙の街頭演説の発言で火消騒動へ
民進党の小川参議院議員会長は、衆議院選挙後に希望の党や立憲民主党に移った前議員なども含めて民進党として再結集するべきだという考えを示しました。
応援演説で「長嶋茂雄さんの言葉を借りれば、民進党は不滅です！」と述べ、選挙後に民進党の再結成を図っているのでは、と報じられた民進党の小川敏夫参院議員会長が火消しに躍起だ。
蓮舫元代表や岡田克也元代表を推す声も出ているが。。
蓮舫元代表
1967年、東京都生まれ 台湾人の父と日本人の母との間に生まれる。大学卒業後、司会やレポーターを経て報道キャスター。2004年7月、第20回参議院議員選挙(東京都選挙区)で初当選。2010年6月、内閣府特命担当大臣（行政刷新担当）に就任。内閣府特命担当大臣、内閣総理大臣補佐官を歴任。2016年９月、民進党代表を務める。
岡田克也元代表
1953年 三重県生まれ。90 年衆院議員に初当選し、現在当選 9 回目。1998年の民主党結党後は政調会長、幹事長、代表などを歴任。2010年9月より、3 度目となる幹事長に就任。2012年1月～12 月、野田内閣において、副総理を務める。2016年3月、「自由」「共生」「未来への責任」を結党の理念とする民進党を結成し、初代党代表に就任。
蓮舫氏や岡田克也氏は民主党・民進党の過去を想起する人も多いだろう。その点、大塚耕平広報局長や小川敏夫参議院会長が代表となると新たな顔となる。大塚耕平広報局長を押す声が見られる中、最終的な立候補者はどうなるのだろうか。立候補する旨の書面提出は10月31日12時～13時までの間までのため、ぎりぎりまで立候補者には注目が集まる。
