2日、希望の党執行部は両院議員懇談会で、共同代表選開催のための規約改定案と選挙日程について了承を得た。
10日 両院議員総会 共同代表選挙開催
10日の両院議員総会で共同代表選挙が行われ、党所属議員53人の投票で決まる。立候補には国会議員8人の推薦人の確保が必要である。任期は2020年9月までで、共同代表は、小池代表とともに党務や国会活動を統括する。
共同選挙立候補者は?
共同代表選に届け出たのは、玉木雄一郎議員と大串博志議員で2人の一騎打ちとなった。
小池知事と距離が近い玉木雄一郎氏
日本の政治家、大蔵・財務官僚。希望の党所属の衆議院議員(4期)。民主党香川県連代表・副幹事長・政策調査会副会長、民進党幹事長代理を歴任。
玉木氏は記者団に立憲民主党などとの早急な連携について「党の基盤を固めて明確なカラーを出すのが先だ」と述べ、否定的な考えを示した。加計学園問題については「選定プロセスについて安倍晋三首相に説明責任を果たしてもらう」と語り、引き続き国会で追及する構えだ。
希望の党の玉木雄一郎衆院議員、共同代表選出馬に「火中の栗を拾い、政権を任せられる政党を作る」(1/5ページ) - 産経ニュース
安保法制に反対の大串博志氏
日本の政治家、大蔵・財務官僚。希望の党所属の衆議院議員(5期)。
事務所関係者は「(与党の)法案には、賛成できる部分もあったと審議を通じて訴えている。『変なところを直す』というのが大串のスタンスだ。それは、どの党になっても変わらない。(安保関連法に反対する)市民団体の支持も、得られると思っている」と語った。
【衆院選】安保反対で委員長席に詰め寄ってたのに…「希望」へ合流希望の民進候補予定者 “雄姿”どこへ、主張リセット(1/3ページ) - 産経ニュース
争点は憲法改正への対応や安保法制、野党連携の考え方
玉木雄一郎氏は、「9条も含めて議論すればいい、安保法制の廃止とか白紙化と言っても根っこから自衛隊法を全部廃止するのは現実的ではない」と述べている。大串博志氏は、「9条の改正は必要でないというふうにはっきり言える、集団的自衛権を含む安保法制を容認していない」と述べている。
集団的自衛権行使を認めた安全保障関連法と憲法9条改正について、玉木氏が容認姿勢を示す一方、大串氏は否定的な立場で、主張は対立している。野党連携への対応も争点となる。
玉木雄一郎議員は細野豪志議員や長島昭久議員など小池代表に近い希望の党結党メンバーなどに支援され、大串博志議員は山井和則議員や牧義夫議員など衆議院解散後、合流した民進党出身者に支援されている。玉木氏の出陣式には十数人が出席し、優勢となっている。