野田聖子総務相は12月26日放送のBSジャパン番組で、来年秋の自民党総裁選へ立候補することに意欲を示した。
野田聖子総務相、自民党総裁選に立候補の意欲
野田聖子総務相とは?
野田 聖子(のだ せいこ、1960年9月3日 ‐ )は、日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員(9期)、総務大臣(第20・21代)、女性活躍担当大臣、内閣府特命担当大臣(男女共同参画・マイナンバー制度)。旧姓は島(しま)。
野田聖子総務相の略歴
昭和 | 62年 | 4月 | 岐阜県議会議員選挙当選 |
平成 | 5年 | 7月 | 第40回衆議院議員総選挙で初当選。以来連続9期当選。 |
8年 | 11月 | 郵政政務次官 | |
10年 | 7月 | 郵政大臣 | |
20年 | 8月 | 内閣府特命担当大臣・消費者行政推進担当大臣・宇宙開発担当大臣 | |
20年 | 9月 | 内閣府特命担当大臣・消費者行政推進担当大臣・宇宙開発担当大臣 | |
24年 | 12月 | 自由民主党総務会長 | |
28年 | 1月 | 衆議院災害対策特別委員長 | |
28年 | 5月 | 自由民主党岐阜県支部連合会会長(現職) | |
29年 | 8月 | 総務大臣・女性活躍担当大臣・内閣府特命担当大臣 | |
29年 | 11月 | 総務大臣・女性活躍担当大臣・内閣府特命担当大臣(現職) |
(参考:プロフィール 野田聖子)
野田聖子総務相は女性活躍策を重視しており、日本にとって一番大切な政策だと述べている。地元の岐阜県で女性が対象の「政治塾」を発足予定で、いずれは全国的に展開したいと語った。自民党内では反対の多い選択的夫婦別姓制度導入に賛成しており、「例外的夫婦別姓」法案を作成した議員の一人である。
野田氏は少子高齢化社会の進展に伴う介護問題に触れながら「社会全体でどう高齢社会を支えていくかというシステムを変えていかなければならない時代だ。特段、選択的夫婦別姓は悪ではないと思う。まったく進んでいない」と語った。
野田氏は一連の会談で「政治分野が一番、女性の活躍で出遅れている」と指摘。スイスの「世界経済フォーラム」が11月に発表した2017年版「男女格差報告」で、日本は前年より順位を3つ下げ、144カ国中114位となったことなどを踏まえ、女性議員が活躍しやすい環境づくりを進めるよう求めた。
自民党総裁とは?
自由民主党の党首。自民党総裁選挙にて自民党の国会議員や党員によって選出される。現在総裁任期は3年で、連続して総裁になれるのは3期までとなっている。歴代の総裁ほとんどが総理大臣と兼任をしており、現在の自民党総裁は安倍晋三である。
自民党総裁選とは?
自由民主党総裁選挙のことで、自由民主党において党首を選出する選挙である。自由民主党党則6条及び総裁公選規程により、自民党所属の国会議員、党員、自由国民会議会員、国民政治協会会員による公選が原則。実施年の大みそかまでに満20歳を迎える日本国民で、前年、前々年の党費や会費を2年連続で納入していなければならない。
立候補の条件は?
・日本国民である。
・自民党総裁選実施年の大みそかまでに満20歳を迎える。
・前年、前々年の党費や会費を2年連続で納入している。
・党所属の国会議員20人以上の推薦人が必要である。
野田総務相 2015年の総裁選にも立候補していた
2015年の自民党総裁選挙にも、野田聖子総務相は立候補をする意欲を示していた。9月20日に投開票を行う予定であったが、安倍晋三以外の立候補者がいなかったため、無投票再選となった。野田聖子総務相は、当初は推薦人を20人以上確保していた。しかし、安倍総理側から引きはがされてしまい20人の推薦人が集まらなかった、と述べている。
野田氏は15年の自民党総裁選で、必要な20人の推薦人を確保しながら、首相サイドの激しい切り崩しで断念に追い込まれ、会見で「多様性が自民党の魅力のはず」と不快感を示した。
海外の女性国家元首・首相は?
日本では女性が首相に就任したことはないが、海外ではたくさんの女性が元首や首相に就任している。
海外の女性の国家元首は?
世界初の女性国家元首は1940年4月6日、トゥヴァ人民共和国で幹部会議長に就任したヘルテック・アンチマ=トカ氏である。
女性の国家元首(2017年12月時点で現職)
氏名 | 国名 | 就任日 | 在任期間 |
エレン・ジョンソン・サーリーフ | リベリア | 2006年1月16日 | 11年344日 |
ドリス・ロイトハルト | スイス | 2006年8月1日 | 11年147日 |
ダリア・グリバウスカイテ | リトアニア | 2009年7月12日 | 8年167日 |
シモネッタ・ソマルーガ | スイス | 2010年11月1日 | 7年55日 |
ミシェル・バチェレ | チリ | 2014年3月11日 | 3年290日 |
マリールイーズ・コレイロ・プレカ | マルタ | 2014年4月4日 | 3年266日 |
コリンダ・グラバル=キタロヴィッチ | クロアチア | 2015年2月19日 | 2年310日 |
アミーナ・グリブ=ファキム | モーリシャス | 2015年6月5日 | 2年204日 |
ビディヤ・デビー・バンダリー | ネパール | 2015年10月29日 | 2年58日 |
ヒルダ・ハイネ | マーシャル諸島 | 2016年1月28日 | 1年332日 |
蔡英文 | 中華民国 | 2016年5月20日 | 1年220日 |
ケルスティ・カリユライド | エストニア | 2016年10月10日 | 1年77日 |
ハリマ・ヤコブ | シンガポール | 2017年9月14日 | 103日 |
海外の女性首相は?
世界初の女性首相は、1960年7月21日、セイロン(現在のスリランカに存在した立憲君主制国家)で就任したシリマヴォ・バンダラナイケ氏である。
選出・任命された女性の政府首脳(2017年12月時点で現職)
氏名 | 国名 | 就任日 | 在任期間 |
アンゲラ・メルケル | ドイツ | 2005年11月22日 | 12年34日 |
シェイク・ハシナ | バングラデシュ | 2009年1月6日 | 8年354日 |
エルナ・ソルベルグ | ノルウェー | 2013年10月16日 | 4年71日 |
サーラ・クーゴンゲルワ=アマディラ | ナミビア | 2015年3月21日 | 2年280日 |
アウンサンスーチー | ミャンマー | 2016年4月6日 | 1年264日 |
テリーザ・メイ | イギリス | 2016年7月13日 | 1年166日 |
アナ・ブルナビッチ | セルビア | 2017年6月29日 | 180日 |
メルセデス・アラオス | ペルー | 2017年9月17日 | 100日 |
ジャシンダ・アーダーン | ニュージーランド | 2017年10月26日 | 61日 |
カトリーン・ヤコブスドッティル | アイスランド | 2017年11月3日 | 53日 |
日本の女性議員は増えているが、海外に比べ割合はかなり少ない。2016年のデータでは、日本の女性議員の割合は世界193カ国中163位で、G7では最下位であった。議員の男女比を「均等」にすることを目指す「女性議員増法案」も先送りになってしまっている。