国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団(RSF)」が、世界180ヵ国の報道の自由度に関する調査結果を発表した。
報道自由度 日本は67位
日本は67位で前年の72位から順位を上げたが「慣習や経済的利害による束縛」「フリーや外国人記者の活動制限」などの問題点が指摘された。
国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)は25日、2018年の世界各国の報道自由度ランキングを発表、日本は前年の72位から67位に順位を上げたものの「慣習や経済的利害による束縛」「フリーや外国人記者の活動制限」などの問題点が重ねて指摘された。
国境なき記者団とは
国境なき記者団(こっきょうなききしゃだん、フランス語:Reporters Sans Frontières [RSF]、英語:Reporters Without Borders [RWB])は、言論の自由(または報道の自由)の擁護を目的としたジャーナリストによる非政府組織である。1985年、フランスの元ラジオ局記者ロベール・メナールによってパリで設立された。
1位から10位までの国は?
上位5位は欧州諸国となった。発展途上国のジャマイカ、コスタリカも6位と10位にランクインした。
1位 ノルウェー
2位 スウェーデン
3位 オランダ
4位 フィンランド
5位 スイス
6位 ジャマイカ
7位 ベルギー
8位 ニュージーランド
9位 デンマーク
10位 コスタリカ
アジアで最も順位が高かったのは台湾
アジアで最も順位が高かったのは2年連続で台湾であった。昨年の45位から順位を上げ42位となった。また180ヵ国中最下位は北朝鮮であった。
他の主なアジアの国・地域の順位は、韓国43位、日本67位、香港70位、中国大陸176位、北朝鮮180位など。同団体は、中国大陸が報道の自由に対する抑圧を強めており、一部のアジアの国もそれに追随していると指摘。その中で、台湾と香港がそれぞれ順位を3つずつ上げていることについて、影響力を増す中国大陸への対抗の表れだと評価した。
日本が順位を上げた理由は?
日本は昨年の72位から67位に改善。RSFは「安倍晋三政権の対メディア圧力が(昨年に比べ)相対的に軟化した」と説明している。
日本は昨年に比べ順位を上げているが、民主党政権下の2010年は11位であったためかなり順位を下げている。