今回の衆議院議員選挙、定数削減により戦後最小の465議席を争うことになる。
本日公示日 立候補手続きが開始
立候補手続は朝8時30分から始まり、17時に締め切られる。
政党に所属する候補者をはじめ、多くの候補者は事前に立候補書類を準備した上で選挙管理委員会の確認を済ませており、当日は確認済の書類を提出するのみとなる。もちろん、当日飛び込みで立候補手続きを行うことも不可能ではないが、通常はこの事前の確認を済ませている。
新聞やテレビでは、候補者は届出順に報じられるが、この届出順は朝早くから立候補手続きを行う県庁などに並んだ順ではなく、ある時間までに手続きに訪れた候補者の陣営がまず並んだ順にくじを引く順番を決めるくじを引き、そのくじで出た順番に届け出順を決めるくじを引くことで決まる。今回は、自公の与党系の候補者と希望や立憲民主、共産の野党系の候補者の一騎打ちに近い状況になる選挙区も多く、届出順と言っても、1番か2番、あるいは3番あたりで打ち止めになる。
名簿届出順にはポスターの掲示にも影響が
届出順は、ポスター掲示板もこれに従う。概ね、1番から順番に区画が割り振られているが、多数の立候補者があるような選挙では、番号順に区画を決めていない例もある。
届出順が決定すると、届出を行った各陣営の事務担当者がポスター掲示の責任者に届け出順の番号を連絡する。ここからが、各陣営の組織力が問われるところで、多数の人員を割ける陣営は、一人で数枚を受け持ち、それぞれ掲示板にポスターを貼っていく。人員が割けなければ、一人で100枚単位を受け持ち、選挙期間中を通じて少しずつ選挙区内を回って、ポスターを貼っていくことになる。ここが政党の所属の候補とそうではない候補との差が出る。組織がしっかりしている陣営は公示日午前中には全ての掲示板へのポスター貼り付けが完了する。聞くところでは、強固な後援会組織を持つ陣営は、一掲示板に一人、後援会のメンバーなどを張り付け、届出完了後、すみやかに連絡が行きわたり、1時間もかからずにポスターの貼り付けが終了するらしい。
公示日にポスターの貼り付けを終えることが出来るのか、どうか。そこに、その候補者を応援する人の数の差が如実に表れることになる。
新しく立ち上がった希望の党と立憲民主党の候補者がどの段階でポスターを貼り切ることが出来るのか。一般には見えにくいところだが、戦いは初日からいきなり佳境を迎える。