霞が関から見た永田町

霞が関と永田町に関係する情報を、霞が関の視点で収集して発信しています。

MENU

2020年は解散総選挙。しっかりと政権にお灸を据えたい

 

 

 

いよいよオリパラ開催へ

 

2019年も残すところあとわずか。2020年の幕開けはもうすぐ目の前にまで来ている。来年はどんな一体どんな一年になるのか、来年の予定を覗きながら、令和2年を展望してみたい。

 

「お・も・て・な・し」のフレーズで手繰り寄せたオリンピック招致。前回の2016年リオデジャネイロオリンピックの閉会式では、椎名林檎をはじめとする日本のトップクリエーターたちが、日本のモダンな文化芸術性を詰め込んだパフォーマンスを見せてくれた。「SEE YOU IN TOKYO」のフレーズで締めくくったあの場面からまもなく4年。私たち日本人はホスト役として、世界中から訪れる人々を迎え入れることとなる。

 

2019年のラグビーワールドカップの経験を活かし、国際都市として日本の持つ魅力を存分に発信したい。

 

 

来年も注目の選挙イヤー

 

f:id:araaaaan:20191225145736p:plain

 

 

すでに濃厚とされている年明け冒頭の解散総選挙。東京オリンピック・パラリンピックが開催されるため、オリパラ開催期間中の選挙は考えにくい。このため春までの解散が噂されている。桜を見る会のゴタゴタ次第という意見もあるが、2020年の解散総選挙は間違い無いだろう。

 

さらに7月末には、小池百合子東京都知事の任期が満了するため、オリンピックの日程を考慮し、7月5日を投票日とすることですでに決まっている。

 

直近3回がいずれも都知事の任期途中による辞職がきっかけで選挙が行われており、任期満了による選挙となれば2011年以来の実施になるという。

 

小池都知事の再選があるのかどうか。小池都政は自民党との関係がどうなるかも候補者選びの焦点になるので、今後の政局は都政に与える影響も小さく無いだろう。すでに小池都知事への対抗馬を期待する声が自民党内外からも出ているようだが、果たしでどのような選挙戦となるか。

 

さらに海の向こうのアメリカ合衆国の大統領選挙も予定されている。世界で最も影響力を持つ国家元首を選ぶ選挙は、アメリカ国民ならずとも目が離せない。「ファメリカファースト」を掲げ、マスコミの予想を裏切りホワイトハウスの主人となったトランプ大統領は果たして、さらに4年もの間をホワイトハウスで暮らすことが許されるのか。特に国際情勢にとっても影響は大きく、同時に世界経済への影響もあることから、世界が注目する選挙の一つと言えるだろう。

 

 

5Gのスタートに集まる期待

 

ビジネス面では、いよいよ次世代通信規格「5G」の商用サービスが本格的に始まる。5Gの普及元年となる。

 

5Gの普及によって、様々なモノがネットワークに繋がることになる。4Gに比べて5Gでは高速大容量、同時多数接続。低遅延が実現する。これにより通信量は圧倒的に増大し、IoT社会はますます現実のものとなる。

 

4Kや8Kといった高精細映像は当然のことながら、VR技術、自動運転などこれまで十分に実現に至らなかった技術が当然のように普及していく下地が整うことになる。スポーツ観戦はよりリアルになるし、人同士のネットワークを活用したコミュニケーションはよりリアルに変化していく。情報通信革命が起こって久しいが、この5Gの登場によって、ネットワークを駆使したサービスが日本中の隅々にまで広がっていくことになるだろう。

 

 

2020は節目の年にも

 

2020年というきりの良い年は、過去の歴史を振り返りその節目を確かめる年にもしたい。

 

1945年に終結した第二次世界大戦から75周年を迎える。今なお争いの絶えない世界において、WW2として後世にまで語り継がれる戦争となったこの記憶を忘れるわけにはいかないだろう。同時に、広島、長崎への原爆投下からも75年ということになる。人類史上初めて実践で核兵器が使用され、多くの命が奪われたその事実を改めて胸に刻みたい。

 

時間とともに薄れていくのが記憶であっても、その記憶を確かに受け継ぐことができるのも人間の力である。今なお争いが絶えることがないが、凄惨な出来事を語り継ぎつつ、また新たな歴史の1ページを刻むことが必要なのかもしれない。

 

日米同盟60周年という年にもなり、いまだ緊迫感の残る東アジア情勢が1日も早く解決することを願うばかりだ。他にも国際的には、ドイツ再統一から30周年にあたり、ポスト冷戦の国際社会がどのように纏まっていくのか、国際社会のおける日本の活躍にも期待したい。